最近愛犬が物にぶつかってしまったり、壁にぶつかることはありませんか。
模様替えをしたわけでもなく、愛犬は至って元気そうなのにどうしてだろうと不思議に思ってしまいますよね。
その症状はもしかしたら視力低下が原因かもしれません。
ここでは愛犬の視力低下の原因や注意すべき点についてお話します。
もくじ
愛犬の急激な視力低下の症状は?

犬はもともと目が良い方ではありませんが、急激な視力低下が起こると、
・物にぶつかる
・段差につまずく
・トイレに失敗する
などの症状が見られます。
犬は視力が低下しても聴覚や嗅覚などで補い室内ではあまり問題なく生活できます。
視力低下だけでは見た目ではわからないため、散歩のときや初めて行く場所などで壁などにぶつかるなどしておかしいなと感じ、初めて視力低下に気がつくことがあります。
愛犬の視力低下の原因は?

視力低下の原因は、
・白内障
・緑内障
・角膜炎
・結膜炎や角膜炎
などの眼科疾患が考えられます。
眼科疾患は基本的にはすぐに治療が必要な病気ではないですが、緑内障はすぐに治療を行わなければいけない病気です。
白内障
白内障は目の水晶体が白く濁る病気で、視力低下だけでなく進行すると失明する恐れがあります。白内障は老化で起こるものと糖尿病などの病気から併発して起こるものがあります。
白内障は治すための治療法がなく進行を遅らせるための目薬の治療になります。
緑内障
緑内障は眼の中を満たしている涙などの循環水が何らかの原因により循環せずに目に溜まり眼圧が上がってしまう病気です。眼圧が上がることにより目が大きくなる他にも痛みや出血、失明などを引き起こします。
すぐに動物病院を受診し治療が必要な眼科疾患です。
結膜炎
結膜炎や角膜炎などの眼科疾患でも視力低下を引き起こします。急激な視力低下ではないものの治療を行わずに放置することで角膜の白濁や出血などの症状から悪化すると視力低下、失明を引き起こします。
他にも壁や物にぶつかるなどでも視力低下を引き起こすことがありますので、犬の生活圏には荷物などをあまり置かないようにしましょう。
愛犬の視力低下で 注意すべき点とは?
愛犬の視力低下を疑ったときの注意すべき点は 「早めに動物病院を受診すること」と 「犬の生活圏に荷物を置かないこと」です。
早めの受診
眼科疾患はすぐに治療を開始しなくても命にかかわることは少ないです。しかし、そのままの状態で放置してしまうと症状が進行し、犬がひっかくなどして急に悪化してしまうこともあります。
治療開始が遅れれば遅れるほど治療期間が長くなり、視力も低下します。
できるだけ早めに治療を行いましょう。
愛犬が目をしばしばさせたり、前足などでひっかくような仕草をしたり、涙の量が増加するなどの変化が見られた時、なにか様子がおかしいなと感じた時に動物病院を受診しましょう。
犬の生活圏に物を置かない
自宅では犬の生活圏内に荷物は置かないようにしましょう。
荷物は犬が入らない場所に置き、床には物を置かないようにし、犬がぶつかり目を怪我しないように予防しましょう。
犬が生活しやすいように模様替えなどは避け、壁の角などはぶつかっても怪我をしないようにクッションなどをつけるなどの工夫をするのも方法の一つです。
まとめ
ここでは愛犬の視力低下の原因や注意すべき点についてお話しました。
視力低下という症状は愛犬を気にしながら生活していても気がつくのは難しいです。犬は普段生活している場所では感覚で過ごすこともできるため、なんか様子がおかしいなと感じる程度です。
そのため、動物病院を受診して初めて視力低下を知る飼い主さんもいます。視力低下の原因となる眼科疾患には視力低下以外にも目を気にしたり、物にぶつかる、段差につまずくなどの症状が見られる場合や 様子がいつもとおかしいなと感じた場合はできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
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