チワワには罹りやすい病気がいくつかあります。
その中でも 「脳炎症」という病気があります。
「脳炎症」といってもどんな病気なのかイメージしづらいですよね。
ここではチワワに多い脳炎症の症状や考えられる原因と治療法についてお話します。
もくじ
チワワに多い脳炎症の症状とは?

「脳炎症」は脳に発生した炎症、「脊髄炎」は脊髄に発生した炎症、「髄膜炎」は髄膜に発生した炎症、「髄膜脳炎」は脳と髄膜に発生した炎症の事を言います。
脳炎症は脳に起きた炎症のことですので、症状として 脳中心の神経症状が引き起こされます。
脳炎症による症状
・けいれん
・身体の硬直
・運動機能の低下
・視力障害
・眼振
・歩行障害
など様々な機能が低下するため全身に症状が見られます。
脳の症状は様々な症状がみられるので、確定的な診断を付けるのは難しくCTやMRIなどの検査を行います。
脳は生命活動の全てを担っているので、脳の炎症がどこにあるかで症状も変わります。
チワワの脳炎症で考えられる原因とは?

脳炎症の考えられる原因は
・感染症
・免疫機能の低下
・脳腫瘍
などです。
脳に感染する病原体は
・クリプトコッカス
・ブラストミセス
・コクシジオイデス、
・ジステンパーウイルス
・トキソプラズマ
・ネオスポラ
などが原因で引き起こされます。
感染経路は原因となる病原体により異なりますが、接触感染などでも引き起こされることがあるため注意が必要です。
ジステンパーウイルスは死亡率も高い病気ですが、ワクチンで予防できる病原体です。
予防や対策ができるのであれば、しっかり対策したほうがいいでしょう。
免疫機能の低下では免疫力が低下することで病原体の繁殖をおさえられなくなり炎症を引き起こします。
免疫力の低下は、幼犬・老犬や、病気などの影響で引き起こしやすく、生活環境の変化などでも免疫力は下がる事があります。
腫瘍では脳に腫瘍が発生することで炎症を引き起こしてしまいます。
脳にできる腫瘍は見た目では判断することができないために、症状から見極めて診断していかないといけません。
上下に揺れる眼振は脳腫瘍がある可能性が高いので、独特な症状から診断できることもあります。
チワワの脳炎症の治療法とは?

脳炎症の治療は原因を特定することが難しく、治療と言っても今出ている症状に対して治療を行うことが多いです。
免疫抑制剤や抗炎症薬などの投薬や放射線治療などを行います。
症状から脳炎が疑われる場合、CTやMRIなどの検査を行うこともありますが、脳の腫瘍が原因の場合は手術で除去することも難しく、手術費用、入院費用、検査費用などかなり金額がかかることがあります。
内服薬でも免疫抑制剤を使用している場合、副作用などを引き起こすこともあるため 慎重な治療が必要です。
他にも運動制限や発作の時の対処法を行う必要があります。
動物病院でしっかり治療を行い、その後の対処法などを相談しましょう。
まとめ
ここではチワワに多い脳炎症の症状や考えられる原因や治療法についてお話しました。
脳炎症は脳に炎症が起きる病気です。
脳の炎症は見た目では判断することができないため、早期発見が難しい病気です。
しかし、脳のどの部分に炎症があるかどうかで症状も変わり、けいれん、ふらつき、視覚障害、発熱などの様々な症状が見られます。
動物病院でも診断をつけるのに時間がかかることもあり、愛犬が脳炎症を引き起こしてしまうと飼い主さんの介護などの負担もかかります。
治療も現在出ている症状に対して治療を行うため完治するための治療ではないため、飼い主さんも不安になってしまうこともあると思いますが、かかりつけの獣医師さんとしっかり相談しながら治療を行っていきましょう。
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