チワワの泉門は何ヶ月で閉じるの?閉じる時期と水頭症になる確率とは?

チワワの子犬を飼育し始めたころ、
「頭蓋骨に隙間があるのでその部分は触らないでくださいね。」
と言われたことはありませんか?

愛犬の頭蓋骨に隙間があるなんて大丈夫なのか?
隙間はいつ閉じるのなんで、って思いますよね。

ここではチワワの頭の隙間「泉門」は何カ月で閉じるのか?
閉じる時期とチワワに多いとされる水頭症になる確率についてお話します。

 

もくじ

チワワの泉門ってなに?

通常頭蓋骨は両側からどんどん伸びていき頭頂部で繋がり形成されます。
頭蓋骨が合わさることなく穴が開いた状態でその穴の事を「 泉門」と言います。

この泉門は生まれてから成長していくにつれて合わさり穴がふさがっていきますが、
中にはそのまま開いたままになる事もあります。

泉門があいたままの状態のことを 「泉門開存症」といいます。
チワワでは泉門開存症が多く、ほとんどが開いていると言われています。

チワワ以外にはTポプードルやティーカッププードル等の身体の小さい犬に多く見られます。
頭蓋骨が開いたままだと不意に底部分をぶつけた場合や、
同居犬同士の触れ合いで頭を触られるなどの衝撃で脳まで衝撃がいってしまうため
命を落としてしまう可能性もあるのです。

泉門は少し柔らかく、へこんでいたりするので気になるかもしれませんが、
決して触らないようにしましょう。

ペットホテルに預ける場合や、トリミングサロンんなどにお願いする場合は
泉門があいている事を一声かけておくといいでしょう。

 

チワワの泉門は何ヶ月で閉じるの?

チワワだけでなく、どの犬種でも生まれたばかりは泉門があいているのがほとんどです。
生まれる際に少し開いた状態の方が分娩しやすいためのようですが、
成長していくにつれてだいたいの犬たちが 生後4カ月程度で閉じます。

小指程度の泉門であれば生後4カ月以降に徐々に閉じる可能性が高いですが、
それ以上の大きさの泉門があいている場合は全て閉じる可能性が低く、
生活上や健康上のリスクがあります。

泉門が開いていると、水頭症や低血糖症などの病気に罹りやすく、
ストレスにも弱く比較的病弱な事が多く、泉門が開いていると衝撃にも弱いため
アウトドアやアジリティなどには十分注意するもしくは行わない方がいいでしょう。

アジリティとは、

馬の障害馬場を元にした犬の障害物競走である。

※引用元:Wikipedia

 

チワワの泉門が開いていると水頭症になる確率はどれくらい?

チワワの泉門と水頭症の関連性はまだ明確にはなっていません。
そのため泉門が開いているチワワが水頭症になるというわけではありません。

しかし、水頭症のチワワには大きい泉門が開いていることが多いという報告もあります。
チワワの水頭症とは脳脊髄液が溜まる事で脳室が広がってしまう病気です。
そのため脳脊髄液が脳を圧迫して脳障害や発作などの神経関係の症状が現れます。

原因は泉門だけでなく、
・脳腫瘍
・脳内出血
・ウイルス感染
・炎症など
様々な要因により引き起こされます。

水頭症の治療法は溜まった脳脊髄液を腹腔内に流せるようバイパス手術を行い、
腹腔内で脳脊髄液を吸収できるようにします。

しかし、手術は難易度も高く特定の動物病院でないとできないため、
高額な手術費用やその後の管理費用などがかかります。

 

まとめ

ここではチワワの泉門は何カ月で閉じるのか?
そして閉じる時期多水頭症になる確率などをお話しました。

泉門という頭蓋骨の穴はチワワなどの小型犬に多く見られますが、
閉じる泉門と閉じない泉門があり、通常であれば生後4カ月程度でふさがります。

しかし、親指程度ある泉門は閉じる可能性が低く、衝撃に弱い、
病気になりやすいなどの比較的病弱な犬になる可能性が高いです。

さらに水頭症を発症したチワワは泉門になっている事が多く、
関連性はまだ明らかにはなっていませんが、
泉門が開いていると水頭症になりやすいのかもしれません。

水頭症は治療には手術が必要で、経済的にも負担をかけてしまう病気です。
泉門だからと言って必ず水頭症になるわけではありませんが、
できるだけ衝撃をかけないように過ごしてあげましょうね。