チワワの気管虚脱ってどんな病気?対処法や寿命はどのくらい?

愛犬と暮らしていると病気になったり何か様子がおかしいなと感じることが一度はあると思います。
特に心配してしまうのが呼吸関連の病気です。

いつもと呼吸の仕方が違う、いびきがうるさいなどの症状が現れていませんか。
その症状には気管虚脱という病気が隠れているかもしれません。

ここではチワワの気管虚脱の病気、対処法や寿命などについてお話します。

 

もくじ

チワワの気管虚脱ってどんな病気?

気管虚脱は気管が押しつぶされてしまい空気の入れ替えができずに、呼吸困難が引き起こされる事を言います。

通常気管は肺に空気を送り込んだり、排出したりするために働いています。
気管には40個前後の軟骨がついていて首をスムーズに動かす手助けをしています。

呼吸困難になると正常に酸素や二酸化炭素の入れ替えを行う事が出来ずに、 チアノーゼに陥る、呼吸による体温調節ができなくなるなどの命にかかわる状態に陥る事があります。

気管虚脱の主な症状は、
・アヒルのような咳をする。
・呼吸が乱れる
・息が荒くなる
・いびきがうるさくなる
などの症状が見られます。

興奮した時にチアノーゼになってしまいそのまま倒れてしまう事もありますので、いつもと違う咳やいびきがうるさいなどの症状が見られる場合は 早めに動物病院を受診しましょう

気管虚脱の原因は、
・散歩時に首輪をしていて必要以上に引っ張っているなどの首への衝撃
・肥満
・老化
などが考えられますが、正確な原因は分かっていません。

かかりやすい犬種はチワワだけでなく、トイ・プードル、ポメラニアンなどの小型犬で、中高年齢時に発症することが多いようです。

小型犬に多いもののゴールデンレトリバーなどの大型犬にも発症する病気です。

気管虚脱の治療法は気管の炎症を抑えるための薬物療法がありますが、根本的な治療にはなりません。

気管虚脱は手術をすることが可能ですが、金属のメッシュの筒を気管に入れる手術ですが、その金属に対して身体が排泄しようとし咳が悪化する事があります。

他にも薬物療法を続けなければいけなくなるため、現在の獣医療では手術は難しいようです。

一度気管虚脱を引き起こしてしまうと元には戻りませんので、予防を心がけるようにしましょう。

 

 

チワワの気管虚脱に対しての対処法は?

チワワの気管虚脱に対しての対処法はまず、 散歩時に首輪を使用している場合は胴輪に変えましょう。

首への負担を少しでも軽くするように首輪は使用しない方がいいでしょう。
興奮することも避けたほうがいいので、必要以上に興奮しないように心がけましょう。

しつけをしっかりすることで愛犬の興奮を抑える事ができますので、チワワでも幼児期から「お座り」「待て」「伏せ」などの基本的なしつけはマスターするようしましょう。

他にも日ごろから運動を取り入れ肥満にならないよう、食事量などを調節します。

気管虚脱にならない予防法として、

「日ごろから首に負担をかけない」
「適度な運動を心がける」
「しつけをしっかり行う」

などがあります。

少しでも愛犬のチワワの様子がおかしいなどあれば、早めに動物病院を受診しましょう。

 

 

愛犬のチワワが気管虚脱になってしまった場合の寿命は?

愛犬のチワワが気管虚脱になってしまった場合の寿命はその愛犬の気管虚脱の状態により異なります。

呼吸困難に陥ってしまう場合、脳などに酸素が送られないために愛犬に障害が残る事があるので注意が必要です。

そうなってしまうと、愛犬の寿命は短くなり飼い主さんの介護も必要になります。
症状が軽い場合は呼吸困難などの症状を引き起こさないように、過ごす必要があります。

何年まで生きれるなどは明確にはわかりませんが、愛犬の様子を見ながらかかりつけの獣医師さんと相談し治療を行っていきましょう。

 

 

まとめ

ここではチワワの気管虚脱について対処法や寿命などについてお話しました。

チワワの罹りやすい病気に気管虚脱という病気があり、この病気は一度なってしまうと治療が難しく、元に戻ることはない病気です。

気管虚脱を引き起こす事のないように、肥満予防や、気管を守るための対策を健康な時から行うようにしましょう。