犬の生理(ヒート)出血期間はどのくらい?周期や症状を解説!

犬を飼育していてお尻に血がついていて病気だと驚いた経験はありませんか。

メス犬は避妊手術を行っていない場合は生理(ヒート)があります。

ここでは、犬の生理(ヒート)出血期間はどのくらいなのか、周期や症状を解説します。

 

もくじ

犬の生理(ヒート)出血期間はどのくらい?

犬にも生理(ヒート)と言って陰部から出血する期間があります。

生理出血は犬のメスに起こる症状で、年に2回ほど起こります。もちろん、子宮や卵巣を摘出する手術を行っている場合は生理出血は起こりませんが、卵巣や子宮を残している場合は稀に出血が起こることもあります。

犬の生理(ヒート)出血は発情前期~発情期~発情後期という期間があります。

出血期間はこの中の発情前期から発情期にかかる10日間程度です。出血量は犬により異なり犬も気にするためしきりに陰部付近を舐めることがあり、生理出血に気が付かない飼い主さんもいます。

発情時期は怒りっぽくなるなどの性格の変化だけでなく、オス犬が近寄ってきたり飛びついてくることも多くなります。出血が終わってからも注意が必要です。

 

 

犬の生理(ヒート)周期や症状は?

犬の生理周期は発情前期、発情期、発情後期という期間があります。

発情前期は約10日間あり、陰部からの出血以外にも尿から発情中だというサインになるフェロモンを排出します。周りにいるオスはそのフェロモンを感じ取りしつこく追い回したり飛びかかったりしますので注意しましょう。

発情前期は落ち着きがなくなり、気性が荒くなる、頻尿、お尻を気にするなどの症状が見られます。

発情期は約10日間あり、出血も治まってきます。

排卵が起こる時期ですなので、繁殖を考えている場合はこの時期に交配させる必要があります。

発情期に入り排卵前後5日間は妊娠可能機関となりますので、繁殖時は排卵日を見極める必要があります。この時期になると、メスもオス犬を受け入れるようになります。

愛犬の妊娠を望まない場合は、犬が多い時間帯の散歩を避け、オス犬との接触を避けるようにしましょう。犬種によりますが、1回の妊娠で3,4頭から8頭近く出産することもあります。

妊娠を望まない場合は子宮卵巣摘出手術を受けるか、発情期には他の犬との接触を避けるなどの対策が必要です。

発情後期は妊娠せずに終わり発情期から体のホルモンなどが通常の状態に戻っていく時期です。

人間と異なり発情後期になっても黄体ホルモンの分泌があることもあり、偽妊娠をしてしまう犬もいます。次の発情はだいたい半年後になります。

 

犬の発情後の注意点とは?

犬の発情後に注意したいことは 「子宮蓄膿症」という病気です。

子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まってしまう病気で、命に関わる病気です。

更に進行が早く、気づくのが遅れると最悪命を落とすこともあり、一命をとりとめても後遺症が残ることもあります。

子宮蓄膿症の症状は 多飲多尿、元気・食欲の低下、嘔吐・下痢、陰部からの膿などが見られます。

子宮蓄膿症は発情時に子宮内のPHが変化することにより、細菌が侵入し繁殖することで引き起こされます。

子宮が体内で破裂してしまうと、腹膜炎などを引き起こすこともあり、何度も発情を繰り返していると卵巣・子宮摘出手術のリスクも上がります。

妊娠を望まない場合は避妊手術を受けることを検討してもいいかもしれません。

 

まとめ

ここでは犬の生理(ヒート)出血期間がどれくらいなのか、周期や症状についてお話しました。

犬の生理は人間と異なり、出血期間が終了してから排卵が起こります。

だいたい出血期間は10日前後ですが、犬により少量で飼い主さんが気づかない場合もあります。発情期間は出血が落ち着いてからもしばらく続きます。

オス犬が反応する時期なので気をつけるようにしましょう。