チワワを飼い始めた時に気を付けたい病気の一つが低血糖です。
低血糖を知らないでいると、気付いた時には子犬がぐったりしている、意識がなくなっている!という状況にもなりかねません。
チワワを飼う際は、必ず低血糖の原因や予防法を覚えておきましょう!
もくじ
そもそもチワワの低血糖とは?
低血糖とは、血液中のブドウ糖(糖分)が異常に少ない状態をいいます。
ブドウ糖は「脳の栄養」とも言われ、人間や犬が生きていくために欠かせないエネルギー源なんですね。
体にブドウ糖が不足すると、脳の機能に影響が出てしまい、震えや悪寒などの神経症状が現れます。
さらに状態が悪化していけば、昏睡(痛みにも呼び掛けにも反応しない)状態に陥り、命を落とすこともあります。
チワワの子犬は低血糖になりやすいの?

子犬の時期はまだ体がしっかり出来上がっていないため、低血糖を起こしやすくなります。
成犬は、肝臓内でブドウ糖を「グリコーゲン」として蓄えられるため、ブドウ糖が少なくなればグリコーゲンを分解し補給することができます。
しかし、子犬はまだ肝臓の働きが完全ではないため、グリコーゲンという非常食を上手に作れず、低血糖を起こしやすくなるんです。
チワワが低血糖になる原因ってなに?
チワワが低血糖を起こす原因は、子犬、成犬、老犬で異なります。
子犬の場合
空腹によるもの
特に生後3か月までの子犬は体に糖分を貯めておく機能が未発達のため、長い空腹状態は低血糖の原因になります。
ストレスによるもの
環境が変わったことなどへのストレスで食欲が低下。
内臓障害
体の冷えや、パルボウイルスなど何らかの感染症にかかっているため、食欲がない、また栄養が正しく吸収されない。
成犬の場合
ひどい空腹状態や過度な運動
成犬も子犬と同じように、あまりに長い空腹状態は低血糖の原因になります。
犬種によるもの
成犬の場合、ゴールデンレトリーバーなどの大型犬(特に5歳以上)が低血糖を起こしやすいと言われます。
老犬の場合
腫瘍が原因であることが多い。
子犬の時期は、食が細いことや空腹時間が続くこと、冷えやストレスなどが低血糖の主な原因となります。
空腹が低血糖の原因となるのは、成犬も子犬も同じですが、成犬の場合、大型犬の過度な運動なども低血糖の原因と言われます。
また、老犬の場合は年齢による肝臓機能の低下や、インスリンを作り出す膵臓に腫瘍ができていることが原因であることが多くなります。
低血糖の症状とは
チワワの低血糖の初期症状として、
・元気がなくなる
・ふらつく
などの様子が見られます。
また、状態が悪化すれば
・けいれん
・下半身の麻痺
・意識障害
などを引き起こします。
チワワが低血糖にならないための予防と対策

食事管理
少しずつで良いので回数をこまめに与えること。
少なくとも一日3~4回ほどに分けて与える。
温度管理
体の冷えは血糖値の低下に繋がるため、温度管理に気を付けること。
ストレスをかけない
過度な構いすぎや留守番など、ストレスがかかることを避けること。
興奮させない
過度な興奮や運動は低血糖の原因となるため、遊ぶ時間や遊び方を配慮すること。
早めの応急処置を!
低血糖は命に関わるため、一刻も早く受診します。
酷い低血糖症状が出ている場合は応急処置として糖分補給をして下さい。
ガムシロップやはちみつ、無い場合は濃いめの砂糖水を舌に垂らします。
(難しい場合は上あご辺りに塗って下さい)
※一気に与えると危険なため、必ず少量ずつ与えて下さい。
応急処置で回復したとしても安心せず、必ず受診をすることが大切です。
まとめ
子犬の低血糖はこまめに食事を与えることで十分防げる病気です。
生後3か月未満の子犬には、少なくとも一日3回以上に分けて食事を与えましょう。
また、運動をさせ過ぎるのも低血糖に繋がってしまうため、飼い主さんがきちんと遊びの時間を決めて休憩させることも大切です。
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