ミニチュアダックスは昔から人気が高く飼育している方もとても多いです。
足が短くちょこちょこ歩く姿はとても可愛らしいですが、胴が長いため腰に負担をかけやすい体をしています。そのため、ミニチュアダックスはヘルニアを引き起こしやすい犬種です。
ここではミニチュアダックスのヘルニアは治るのか、初期症状や予防策についてお話します。
もくじ
ミニチュアダックスのヘルニアは治る?

ミニチュアダックスは椎間板ヘルニアを引き起こしやすい犬種です。
「椎間板ヘルニア」とは、
背骨の骨と骨の間の椎間板というクッションのような役割を持った部位が本来のあるべき部位よりはみ出てしまったために神経を圧迫してしまっているために歩行障害や痛みなどの症状が生じます。
椎間板ヘルニアは軽度であれば安静や鎮痛剤やステロイド剤などの投与を行い、様子を見ます。1,2週間で完治することもありますが、神経の圧迫が重度であれば手術を行わなければいけないこともあります。
椎間板ヘルニアはグレード1~4までであります。
グレード1は痛みがあり、歩行に何らかの異常がある状態です。
グレードが進行すると下半身麻痺が進み、痛みすらなくなってしまいます。
ミニチュアダックスのヘルニアの初期症状は?
ヘルニアの初期症状は歩き方や階段や段差を嫌がるなどの変化です。更に痛みがあるため元気や食欲がなくなることもあります。
歩き方がおかしく後ろ足を引きずってしまうこともあり、歩くたびに足先が地面に擦れてしまうため足先の被毛が薄くなったり、肉球や足先が変形してしまうこともあります。
ヘルニアの初期症状は軽度の歩行障害です。
お散歩に行く時に後ろから見ると「ん?歩き方がおかしいな」と感じることがありますが、一緒に歩いているとわかりにくいことが多いです。
家の中では短い距離しか歩かないためわかりにくいことが多いので、リラックスしている時に足先などを触り痛みがないかどうかを調べると良いでしょう。
ミニチュアダックスのヘルニアの予防策は?

ヘルニアは遺伝であったり、体の構造上仕方ないことがあります。
しかし、ヘルニアを発症しにくくする方法はあります。
普段の生活であまりジャンプさせないようにすることでヘルニアの発症を防ぎましょう。ダックスフンドは胴長短足であるためジャンプをすると腰に負担がかかります。
普段からソファの登り降りや階段を使って生活しているとかなりの負担がかかり、急にヘルニアを発症することがあります。 できるだけ腰に負担がかかる様は行動は避けて、階段は抱っこをして移動するようにしましょう。
ダックスフンドはヘルニアを引き起こしやすい体をしているので、極力体に負担をかけないように生活環境を改善する必要があります。
ヘルニアの初期症状は飼い主さんが気がつけないことも多く、症状が進行してからわかったという事も少なくありません。 1年に1度は健康診断で全身検査を、1,2ヶ月に1度は定期検診に動物病院を受診すると病気の早期発見に繋がりますよ。
まとめ
ここではミニチュアダックスのヘルニアについて、初期症状や予防策についてお話しました。
ダックスにとってヘルニアは引き起こしやすい病気です。
普段から階段や段差に気をつけて、愛犬自身でジャンプなどをしないようにしつけることが重要です。
ヘルニアは軽度であれば内服や安静にすることで治ることもありますが、重症化すると歩けなくなり、長期の入院や手術になることもあります。
さらに、ヘルニアにより呼吸などの生きる上で重要な機能を司る神経を傷付けてしまう可能性もあります。
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