高い場所に登ったり、階段を上り下りしていたりしませんか。特にダックスやコーギーなどの胴長短足の犬種はヘルニアになりやすいと言われています。この犬種以外にも普段の行動や遺伝的要因からヘルニアを発症することもあります。
もし愛犬がヘルニアになってしまったとき、内服などの治療でよくなることもありますが、手術をしないといけないケースもあります。
ここでは愛犬のヘルニアの手術費用はどれくらいかかるのか、リスクについてご紹介します。
もくじ
犬のヘルニア手術費用はどれくらいかかるの?

ヘルニアの手術費用は動物病院により異なりますが、 だいたい20万~50万だと言われています。
しかし、症状が進行している場合はこれ以上かかることもあり、 100万円かかると言う場合もあります。
初期症状であれば、手術ではなく内服や安静、1週間程度の入院で済むこともありますので、出来るだけ早く動物病院を受診したほうがいいでしょう。
ヘルニアの手術には手術だけの金額だけでなく、 入院管理や、 入院中の処置費用もかかってきます。入院が長引けば長引くほど金額も跳ね上がります。
ヘルニア手術費用が20万円だとしても、 麻酔管理費用、手術をする前の 血液検査、 レントゲン検査、入院1週間であれば プラス5万円~10万円程度かかります。
動物病院ではペット保険に加入していなければ全額支払うことになるため、費用も膨大になります。
基本的に行う処置は今の状態に必要なものですので省ける処置はほとんどありませんが、省くことができる検査や処置などは省略してもらうことで費用を少し押さえることもできます。手術を行う前に費用について担当の獣医師と相談するといいかもしれませんね。
ただ、処置を省くことにより愛犬にもリスクがかかることもありますので、しっかり相談した上で決めましょう。
犬のヘルニア手術のリスクはあるの?

まず手術をするというのは全身麻酔をかけて行いますので、 必ずリスクはあります。
全身麻酔を体で吸収・分解を行うため、腎臓や肝臓などが正常に機能している状態でも 意識障害などの症状を引き起こすことがあります。
さらに、ヘルニアは背中の骨と骨の間のクッションの役割を持った椎間板があるべき場所からはみ出て神経を圧迫することで起こります。神経を圧迫している椎間板をずらすなど調節することで神経の圧迫を解消します。
背中の神経の付近に処置を行うため、リスクはあります。 歩行障害などの後遺症が残ることもありますが、ほとんどのケースで症状が改善されるので成功率は比較的高めな手術です。
しかし、ヘルニア手術を行い、下半身まひなどの症状が改善されても、またヘルニアが再発することはあります。ヘルニア手術後、元の生活に戻すと再発率はぐんと上がります。
手術後は生活環境を見直し、段差や階段などの上り下りなどは絶対にさせないようにしましょう。
さらに、抱っこの仕方も腰に負担をかけないように上半身だけを持つような抱っこの仕方はやめましょう。腰に負担をかけないように体全体を支えるような抱っこの方法にかえることでヘルニアの再発率も変わります。
まとめ
ここでは愛犬のヘルニアの手術費用やリスクについてご紹介しました。
ヘルニアの手術は避妊手術や去勢手術などと違い、難易度が上がるため、その分手術には20万から50万円ほどかかります。
動物病院やヘルニアの進行状況により異なるためこれ以上かかることもありますので、費用に関してはかかりつけの獣医師さんと相談することが重要です。
リスクはどんな手術にもありますが、他の手術より神経近くの手術になるため下半身麻痺などのリスクはあります。しかし術後回復するケースが多いため期待ができる手術です。
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