愛犬のフィラリアにかかる費用はいくら?副作用は大丈夫?

犬には1年に1度、犬フィラリア症という病気を予防するための検査を行ったり薬などを服用しなければいけません。

犬フィラリア症は蚊が媒介する感染症です。
感染犬の血を蚊が吸血することで蚊の体内にフィラリア幼虫が侵入し、その蚊に吸血されることで感染します。

フィラリアは犬の心臓を中心に血液に感染する寄生虫。
感染すると咳や運動したがらなくなり、呼吸困難を引き起こします。
フィラリアが心臓の弁に絡まりショック死する可能性もある怖い病気です。

フィラリア症は毎年予防することで防ぐことができる病気です。
ここでは犬フィラリア症の予防にかかる費用はどれくらいかかるのか、副作用はあるのかお話いたします。

 

もくじ

フィラリア症予防にかかる費用はいくら?

まずフィラリア症を予防するためには、フィラリア症に感染していないかかくにんします。
この検査費用が動物病院によりますが、 だいたい3,000円~4,000円程度です。

フィラリア症の予防薬には1年間効果が続く注射タイプ(これは成長段階の体重が不安定な子犬は使用できません)、1ヶ月に1回の飲み薬タイプとスポット(滴下)タイプがあります。

費用は犬の体重により変わりますが、

5kgの犬では、
注射タイプが6,000~7,000円前後、
飲み薬タイプが8回分で5,500円~6,500円前後、
スポットタイプが8回分で9,000~10,000円前後かかります。

スポットタイプはフィラリア症だけでなくノミやマダニ予防もできる薬のため他の予防薬より値段が高めになっていますが、この値段は動物病院で設定できるため動物病院により異なります。

かかりつけの動物病院の値段が気になる方は直接問い合わせてみましょう。

 

 

 フィラリア症の薬の副作用は?

どんな薬にもやはり副作用はあります。
下痢や嘔吐などの消化器症状、元気がなくなる、呼吸困難、痙攣、皮膚アレルギーなどです。

副作用が出てしまうほどんどの犬は下痢や嘔吐などの比較的軽い症状ですが、初めてフィラリアの薬を使用する際は動物病院が診察している日の午前中に飲ませる、もしくは滴下するようにしましょう。

飲み薬タイプは飲ませた後すぐに吐いてしまうと体内に1ヶ月間効果がない状態になってしまう恐れがありますので、必ず動物病院に連絡し相談しましょう。

フィラリア症の薬はフィラリアに感染していないことを確認してから使用する薬です。

万が一フィラリアに感染している状態で薬を服用してしまうと、フィラリア幼虫は死滅させることができるのですが、フィラリア成虫は弱らせるに効果がとどまることがあります。

弱ったフィラリア成虫は心臓の弁に挟まったり、血管内で詰まる可能性があり非常に危険です。
フィラリア成虫が心臓の弁に挟まることでショック死を引き起こします。

1年間フィラリアの予防をしていれば検査は必要ないと免除してくれる動物病院もありますが、通年投与ではない場合はフィラリア症予防の薬を使用する前に犬の血液内にフィラリアがないことを動物病院の検査で確かめてからにしましょう。

フィラリア症予防薬はネット通販などで動物病院で購入するより安価で販売している場所もあり、飼い主さんの中には検査費用がかかるのが嫌で、ネット通販で薬を購入し犬に検査をせずにそのまま服用させてしまうケースも有るようです。大変危険ですので、やめましょうね。

 

まとめ

ここでは犬フィラリア症の予防にかかる費用はどれくらいかかるのか、副作用はあるのかお話しました。

フィラリア症の予防にかかる費用は検査費を含めると5kgの犬でも安くても10,000円程度はかかってしまいます。

しかし、フィラリア症に感染すると治療にこれ以上の費用がかかりますので、毎年しっかり予防しましょう。

フィラリア予防薬は副作用で下痢や嘔吐などの症状が現れることもありますので、初めて与える際には半日は様子を見ましょう。

予防の際はかかりつけの獣医師さんの指示に従い検査を行い、しっかりフィラリア症を予防しましょう。