チワワの脳腫瘍の症状から考えられる原因は?効果的な治療法とは

チワワなどの小型犬は脳炎や脳腫瘍などの病気を引き起こしやすい犬種です。

脳にできる腫瘍は飼い主さんや動物病院でもすぐに発見するのは難しく、どの部位に腫瘍ができたかどうかを調べるには精密検査が必要になります。

ここではチワワの脳腫瘍の症状から考えられる原因や効果的な治療法についてお話します。

 

もくじ

チワワの脳腫瘍とは?

脳腫瘍とは 脳に腫瘍ができる病気です。

腫瘍は脳であればどの部分にも発生するため、脳腫瘍と言え、発症部位により症状が異なります。

脳は生きるために重要な役割を持つ臓器ですので、脳に腫瘍ができると様々な症状が現れます。

・ふらつきや歩行障害
・けいれんや発作
・眼振などの目の異常
・顔を傾ける
・顔の形が変わる
・性格が変わる

など幅広い症状が見られます。

 

脳腫瘍の症状から考えられる原因は?

脳腫瘍の症状は幅広く、原因はわかっていません。

ただ、症状により脳のどの部位に腫瘍ができているのかだいたいわかる事もあります。

例えば、ふらつき、歩行障害などの運動機能に障害が出ている場合は、運動機能をつかさどる部分に腫瘍がある可能性が高く、顔の形が変わる顔の筋肉をつかさどる部分に腫瘍がある可能性が高いということになります。

正確な診断を付けるためにはCTやMRIなどの精密検査が必要になります。

CTやMRIの設備がある動物病院はある程度限られてしまうので、症状から脳腫瘍が疑われる場合は少し大きめの動物病院を探した方が良いでしょう。

脳腫瘍は進行がゆっくりな場合も進行が早く2,3日で死に至る場合もあります。

できるだけ早く病気を見つけて治療を行う必要があります。

 

 

脳腫瘍に効果的な治療法はあるの?

脳腫瘍の治療法は外科療法、放射線療法、抗がん剤治療、対症療法などがあります。

外科療法

外科療法は手術をすることにより腫瘍を摘出します。
手術は腫瘍の発生部位によってはできない場合もあります。
しかし、手術費用がかなりかかります。

さらに、老犬には手術に耐えられない事がありますので、全ての犬が適応になるわけではありません。

 

放射線療法

放射線療法は、放射線により治療を行います。
治療できる場所が限られるため、通院や治療費などでかなり費用がかかります。

 

抗がん剤治療

抗がん剤治療は一番選択される事が多い治療法で、抗がん剤による治療を行います。

 

対症療法

現在出ている症状に対して対症療法として治療を行う事が多いです。

腫瘍に対して効果的なのは腫瘍自体を取り除く外科療法ですが、費用や年齢、難易度などを考えると現実的に難しい事が多いです。

 

どれが一番効果的とは言えませんが、抗がん剤治療を行いながら対症療法を行う場合が多いです。

抗がん剤も効果がでることもでないこともあり、副作用もあります。
腫瘍の発生部位により効果的な治療法は変わり、犬の年齢や体調などの状況により、治療を行えない場合もあります。

かかりつけの動物病院で獣医師さんとしっかり相談し、必要に応じてセカンドオピニオンや獣医師さんに紹介してもらい大きな動物病院へ転院するのもいいでしょう。

 

 

まとめ

ここではチワワの脳腫瘍の症状から考えられる原因や効果的な治療法についてお話しました。

チワワの脳腫瘍は原因がわかっていないため、予防することも難しい病気です。

初期症状も分かりづらく、動物病院でも直ぐに診断できる病気ではありません。

発生部位や通院や費用の面での飼い主さんの都合もあるため、治療法は限られてしまいます。

飼い主さんが住む地域により放射線治療もできない場合も多いです。

愛犬のチワワが脳腫瘍になってしまった時はかかりつけの獣医師さんとしっかり相談し、飼い主さんと愛犬にとって一番いい治療法を選びましょう。