飼い主さんを悩ませる子犬の問題行動といえば、噛むことですよね。
子犬とはいえ、噛まれると痛いですし、ましてや本気で噛まれれば血が出ることもあります。
今回は、子犬の本気噛みを止めさせる方法をご紹介します。
ご参考になれば幸いです!
もくじ
本気噛みは危険大!甘噛みと本気噛みの違い

子犬が歯の生え替わりによるむず痒さや、遊びのつもりで噛むことを「子犬の甘噛み」と言います。
歯をあててくるので痛い場合がありますが、手加減して噛んでいるため「痛い」という程度で怪我をしたりしません。
一方、本気噛みはその名の通り犬が本気で噛むことを言い、イライラや不安を訴えるための攻撃行動だと考えられます。
乳歯でも十分痛いのに、永久歯の生え揃った子犬に本気で噛まれたら大怪我をする可能性が高くなります。
噛み癖のしつけは子犬が甘噛みを始めた時からスタートしましょう。
子犬が本気噛みをする理由とは?
子犬が本気噛みをする理由は様々ですが、大体以下の3つからと考えられます。
・執着や興奮
・要求
・恐怖心
それでは上記3つの行動について詳しく見ていきましょう。
執着や興奮
食べ物やおもちゃなどへの強い執着から、取られまいとして威嚇の意味で噛むことがあります。「ドッグフードを食べている時に横を通ったら噛まれた」「遊んでいたおもちゃを取り上げようとしたら噛まれた」などがこれに該当します。
要求
過去に「噛んだら要求が通った」という経験から、「噛めば言うことを聞いてくれる」と思ってしまい、子犬が自分の要求を通すために噛むことがあります。
恐怖心
マズルをつかんだり叩くなどの体罰によるしつけを行うと、人の手が怖くなり、手を出されると恐怖心から噛むことがあります。
子犬の本気噛みを防ぐにはどうしたらいいの?

子犬の本気噛みを防ぐには、甘噛みのしつけをしっかり行っておく必要があります。
甘噛みのしつけ方
人の手や足で遊ばない
犬は、動いているものを噛もうとする癖があり、子犬の時期は遊びのつもりで飼い主さんの手や足を噛もうとする行動が見られます。
子犬が噛んでくると可愛いし、つい許してしまいがちですよね。
しかし、手足を噛む行動をそのまま放置してしまうと、「人間の手足は噛んで良いものなんだ」と子犬が認識する恐れがあるため、遊ばせないようにしましょう。
噛んで良いものを与える
飼い主さんの手足など、子犬が噛んで欲しくないものを噛もうとしたら、ガムやおもちゃなど噛んで良いものを与えて下さい。
「これは噛んで良いもの」「これは噛んでダメなもの」と子犬に教えていきます。
興奮させない
引っ張りっこ遊びなどは特に興奮しやすく、「その手を放せ」と言わんばかりに子犬が飼い主さんの手を噛んでくることがあります。
唸る、吠えるなどの行動が見られ、子犬が興奮していると感じたら遊びを中断しましょう。
噛んだら罰を与える
子犬が噛んできたら、「痛い」と言って、子犬をケージに戻しましょう。
子犬が「出して!」と鳴いていても10分くらい目も合わせず無視して下さい。
部屋から立ち去ってもOKです。
続けることで「噛んだら嫌なことがある」と子犬が覚えてくれます。
人の手は良いものだと教えよう甘噛みのしつけで絶対にしてはいけないことは体罰です。
マズルをつかむ、頭を叩くなどの行動は子犬に恐怖心を与えてしまい、人の手を怖がってしまうようになる恐れがあります。
また、「噛んできたら犬の口の中に手を押し込む」という方法も、犬が逃れようとして思いっきり噛む可能性のある危険な行為です。
体罰を与えるのではなく、「人間の手は良いものだ」と子犬に覚えてもらうことで噛む行動を減らしていきましょう。
手から大好きなおやつを与えたり、良い行動をした時は撫でてあげるなど、子犬に飼い主さんの手を大好きにさせてあげて下さい。
まとめ
子犬は可愛いですが、飼い主さんの育て方一つで良くも悪くもなりますよね。
大事にすることと甘やかすことは違います。
するべきしつけをきちんとすることこそが子犬に対する愛情であり、飼い主さんの社会に対する義務です。
甘噛みのしつけをしっかり行うことで、みんなに愛されるワンちゃんにしていきたいですね。
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