愛犬が玉ねぎを食べてしまったら焦りますよね!
玉ねぎが好きな犬って意外と多く、「こんなにおいしいのになぜダメなの?」と
愛犬に哀しい顔をされてもダメなものはダメ!
今回は、犬に玉ねぎがダメな理由、食べてしまった時の対処法や初期に現れる症状などをご紹介します!
もくじ
犬に玉ねぎを与えたらなぜダメなの?

犬に玉ねぎやネギを与えたらダメ!ってよく聞きますよね。
そう!ねぎ科の食べ物(ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにくなど)は犬にとって中毒症状を引き起こしてしまう食べ物であり、たとえ少量でも与えてはいけません。
ではどうして中毒症状を起こしてしまうのでしょう?
それは、玉ねぎ(ネギ類)に含まれる「有機チオ硫酸化合物」という物質にあり!
この難しい名前の物質が、ヘモグロビン(赤血球の中にあるたんぱく質)を酸化してしまうことで、※溶結性貧血を引き起こすとされます。
「溶結」とは赤血球の膜が破れてしまい、中のヘモグロビンが出てしまうことを指し、溶結性貧血は赤血球が破壊されてしまうことで起きる貧血を言います。
玉ねぎを調理してもムダ!
「玉ねぎを生であげなきゃ問題ないでしょ?」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、ダメです!
有機チオ硫酸化合物はどんな調理をしても消えません。
なので、似ても焼いても揚げたものでも犬に与えるのはNG!
また、玉ねぎそのものを与えなくても、スープやみそ汁に玉ねぎが含まれていれば出汁も飲ませないでください。
犬のたまねぎ中毒の症状はいつ現れるの?

「中毒」と聞くとすぐに症状が現れそうなイメージがありますが、早くて半日からとされ、だいたい食べてから数日後に症状が現れます。
玉ねぎ中毒の主な症状は下記の通り!
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・発熱
・黄疸
・けいれん
・震え
・貧血
・血尿
・吐血
など。
初期症状として元気や食欲の低下が見られ、時間が経過し症状が悪化することで貧血や吐血などが現れます。
最悪の場合死に至ることもあるため、異変が見られたらとにかく早く受診しましょう。
犬は玉ねぎをどれだけ食べたら危険なの?
犬が玉ねぎ中毒を起こす量には個体差があります。
もちろん、体が小さければ小さいほど少しの量でも影響を与えることになりますが(体重1㎏の犬に対して15g程からが致死量と言われる)
例えば同じ大きさの犬でも健康状態に問題があるか否か、抵抗力の弱い子犬や高齢犬などでも致死量は異なります。
また、玉ねぎ中毒を起こしやすい犬種というものも存在するため、一概にどれだけ食べたら中毒になるとは言えません。
とりあえず、犬に玉ねぎは与えない方が無難ということですね。
犬が玉ねぎを食べてしまったらどうしたいいの?

犬には玉ねぎが好きな子も多く、知らないうちに食べてしまった!ということもありますよね。そんな時はまずは動物病院に電話をしてみましょう。
・いつ食べたのか
・玉ねぎを生で食べたのか、調理したものを食べたのか
・どのくらい食べたのか
などを伝えます。
あとは、「様子見」「受診」など動物病院の指示に従って行動してください。
動物病院では、食べたものを吐かせる処置をとられる場合が通常です。
しかし、これを素人がマネをすることは大変危険であり、間違っても自宅で処置しようとしないでください。
よく、玉ねぎ中毒の緊急対策として、オキシドールなどを口に含ませて吐かせるという方法を目にします。
これは、犬の胃にとても負担をかけますし、下手に行うことで愛犬をますます危険な目に遭わせてしまう可能性もあります。
慌てず、まずは動物病院に電話です。愛犬を守るために必ず指示を仰ぎましょう。
まとめ
愛犬を玉ねぎ中毒の危険から守るためにも、ネギ類の管理には注意したいですね。
それでは今回の記事をまとめましょう。
① 犬が玉ねぎ中毒を起こす原因は玉ねぎに含まれる物質が赤血球を破壊するから。
② 玉ねぎ中毒の致死量には個体差がある。また、中毒症状を起こしやすい犬種も存在する。
③ 玉ねぎ中毒は症状が現れるまで数日かかることがほとんど。元気がない、食欲不振などの初期症状が現れる。
④ 玉ねぎを食べてしまったら慌てず動物病院に相談すること。自宅で吐かせる行為は危険なのでしないこと!
愛犬を守るためには速やかな行動と冷静な判断が大切ですね。
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